新しい地域の移動手段?!

 こんにちは。

 理学療法士として、そして地域の健康を考える立場として、

 今日は「移動のしやすさ」について書きたいと思います。

 「行けない」から始まる暮らしの不便

 「免許を返したら、どうやって買い物に行こう?」

 「病院までバスがなくて、家にこもりがちになる」

 そんな声を久喜市でも耳にするようになりました。

 お店があっても、“行けない”という理由で生活に困る人が増えています。

 これは単なる交通の問題ではなく、健康や生きがいに関わる課題です。

  全国では、もう動き始めています

 実はこの「電話で予約して乗れる“市のクルマ”」――全国のさまざまな自治体で、すでに実現しています。いくつか事例を紹介します。

1.岩手県 陸前高田市

通院や買い物に使える予約型乗合タクシーを運行。

市役所・病院・商業施設などを巡り、複数人で乗り合い利用しています。

災害復興から始まったこの取り組みは、今では地域の“生活の足”に。

2.福井県 あわら市

当初は電話予約のみだった乗合タクシーを、

今ではアプリやLINEからも予約できるように拡充。

“デジタルが苦手な人でも電話で使える”という柔軟さが好評です。

2.茨城県 日立市(中里地区)

地域住民が主体となり、ワゴン車2台を運行。

買い物や通院を目的とした生活支援交通として、利用が定着しています。

小さな地域からでも始められるモデルです。

4.岐阜県(多治見市・土岐市・瑞浪市)

市とタクシー会社が連携し、福祉輸送専門会社を設立。

予約制の乗合タクシーを導入し、利用者のニーズに合わせて運行しています。

民間と行政が協力することで、持続可能な運営が可能に。

共通しているのは「シンプルで現実的」な仕組み

どの事例も、特別なテクノロジーや大型予算が必要なわけではありません。

基本は「電話で予約して、決まった時間に迎えに来てもらう」だけ。

地域に合わせた小さな工夫から、確実に成果を出しています。

🚙 久喜市でも「行ける=暮らせる」まちへ

 久喜市でも、すでに移動スーパーなどの取り組みがあります。

 しかし、すべての地域をカバーするのは現実的に難しい。

 だからこそ、 電話で予約できる“市のクルマ” や、 スーパー・病院へ行ける“買い物バス” のような仕組みを整えることが、これからの“健康を守るまちづくり”につながると思います。


  最後に

「行ける」があれば、「買える」も守れる。

移動の自由は、暮らしと健康の土台です。

派手な新事業より、現実的な一歩をどう積み重ねるか。

それが、これからの久喜市の課題だと思っています。


#デマンド交通 #買い物バス #健康寿命 #移動支援 #久喜市

田中 伸和         公式サイト

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